介護の仕事は面白い。
正確に言うと、面白くもなるし、つまらなくもなる、と考えています。今、介護業界は慢性的な人手不足の中で、業務効率化というキーワードが飛び交っています。
私たちの会社でも業務効率化は大事なテーマですが、本末転倒な業務効率化にならないように気をつけています。
たとえばご利用者様と話をすることは無駄ではないと考えています。
むしろそれはご利用者様に寄り添うスタッフたちの最も重要な仕事の一つです。
ですので私たちの会社では仮に自分の他の業務(ケアの準備や記録など)があっても、ご利用者様が話をしたいときにはそれを優先させます。
また事務記録やシーツ交換など「対モノ」はスピードや効率重視ですが、入浴や食事の介助のような「対ひと」ではスピードは重視していません。
早くケアを行おうとする新人スタッフが注意されることも少なくありません。
以前の職場とは逆のことで叱られるwと皆さんおっしゃいます。
重視するのはご利用者様が「楽しく生ききる」ためにスタッフが自分の頭で「これはご利用者様にとって良い!」と思うことを行う事です。
そこには最小限のマニュアルしかありません。
新人スタッフには各施設長や私自ら研修を行い、会社の理念や行動指針について伝えます。
その理念や行動指針に従って、各自が自分の心で感じて、自分の頭で考えたケアを実践していくのです。
みんな素晴らしいスタッフばかりです。
ヘルパーも厨房も送迎もライフサポーターさんたちも常にどうやったら利用者の方を喜ばせるか考えています。
毎日の食事だって、厨房スタッフが自らメニューを考え、買い物に行ってつくってるんです。
今日は暑いから予定のラーメンじゃなくて冷やし中華にしよう!とか、
あの人は小食だけど、麺類は好きだから、うどんの日は30g多くとか。。。
本当にスゴい。
そして皆口々に「大変だけど楽しい!」と言っています。
社長の私や主治医、ケアマネジャーさんよりもご利用者様の事を一番知っているのは直接接しているスタッフです。
スタッフこそがご利用者様にとって何が大切で、どうやったら元気になるか、どうやったら楽しく暮らせるのか熟知しています。
ですので、私たちの会社では会社の方針(戦略)はありますが、具体的な「戦術」は各ヘルパーの創造性に任せています。
その方がご利用者様にとって幸せだと思うからです。
私は会社からのトップダウンのケアよりも”現場のアドリブ力”を信じています。
これを弊社では「創造的自立支援」と呼んでいます。
「マニュアルは最小限にしながら、一人一人のヘルパーが会社の理念に則って自分の頭で考えて自立支援を行うこと。」
と定義しています。
厳格なマニュアルに縛られて、ロボットのように働くのではスタッフは楽しくありません。
そしてそれは利用者様にとても不幸なことです。
この創造的自立支援についてブログのなかでお話ししていきたいと思います。
介護はクリエイティブ、イマジナティブな仕事です。
BLOGブログ
2021.05.25 |
社長 中川潤一のブログ
弊社独自の創造的自立支援とは
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