弊社のホームに見学に来られる方には、初めて介護施設を見学される方から、
既に他の施設に入居していて転居を考えておられる方もいらっしゃいます。
そのような転居を考えておられるご家族からは、こんな声を伺っています。
「老人ホームに入ったけど一日中ほったらかしにされる。。。」
「スタッフが忙しそうで用事を頼みにくい。。。」
「もっと話を聞いてほしいのに。。。」
一般的に介護現場は忙しく、施設によっては入居者とスタッフが話していると、
「しゃべってないで、仕事をしなさい」
と言われるところもあるようです。
(それがイヤでうちの会社に転職してきた方も少なくありません)
かいごデザインでは入居者や利用者と話をすることを重要な業務の一つと考えています。
特別に緊急のことがない限りは、話をうかがいます。
軽く冗談を言うのも大事なコミュニケーションです。
それに加えて今回、ハッピーニューライフ市川北方では、 より寄り添うことに特化した取り組みを始めました。
「チルタイム」というご入居者様に 寄り添う時間です。
余分な時間をそぎ落とす現代の介護業界の方向性とは全く真逆の取り組みです。
チルというのは英語で、くつろぐ・まったり過ごすという意味を表しています。
カフェや公園などでゆっくりくつろぐことを「チルする」といいます。
おおよそ毎日10分程度、具体的な用事がない ときにでも居室や食堂でヘルパーが 一緒に時間を過ごします。
多くの介護施設ではヘルパーが 分刻みで忙しく、ご入居者に 寄り添う時間がなかなか取れません。
ハッピーニューライフ市川北方では、 全8室という小規模の良さを生かして、 積極的にご入居者と寄り添う時間を 設けました。
具体的な要件があるときに入居者に関わるだけではなく、無為で特定の目的のない時間を増やしたのです。
その時間を「チルタイム」と呼んで のんびり過ごしています。。
入居者の皆さんからは、
「ちょうどティッシュペーパーがなくなったところなのよ」
「タンスの中の整理のお手伝いをお願いしたいと思っていたのよ」
といった何かしらの用事が済ませて良かったという声や、
「何もなくても来てくれるのは遠慮しなくて良いわね」
「用事がなくてもそばに来てくれて安心だわ」
といった声をいただいています。
入居者と一緒にぼーっと空を眺めたりしています。
人間の営みにとっても、この余白のような時間が大事なんじゃないでしょうか。
ハッピーニューライフ市川北方では今日もチルってます。
まったりとした空気が流れています。